わーいのまとめ

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桜風堂ものがたりが素晴らしい件

ということで、あっちは11月末で消えちゃうのでこっちにも転記しておくのですヽ(´ー`)ノ
書店でバイトやったことがあったり、お仕事している人にはぜひ読んでもらいたい珠玉の一冊(`・ω・´)b

著者の村山早紀さんは児童文学で有名な方だけど、リアルな今をこういう形で小説にできちゃうんだなって、ちょっと新たな感動がありました。元々時勢を取り込んだ作品を書かれる方ですけど、この本は本を好きな人達にもぜひ読んでもらいたいです。

読みながら、中学校から高校生の頃毎日のように立ち読みに行ってた書店さんを思い出し。店員さんと仲良くなってバイトさせてもらって、コミックスの販促物とかを展示終了後にいただいたのは良い思い出(´ー`)。朝の入荷の開梱作業や返本作業もなんだかすごく楽しかったなぁ。本屋の大掃除ってすごく大変だった...天井が高くって...。コミックスが充実しててバイト終わってからもそのまま立ち読みしてたりしたっけ。当時はシュリンクかけるとかなかったもんね...。大手系列でも大型でもなかったので今はその書店もなくなってしまいましたが...。

にゃっぽんがなくなった後、実はお仕事方面で何冊かの本の企画編集に関わってました。企画のままお蔵入りになったものもあるけど、店頭に出たものももちろんあります。編集者さんやライターさんと打合せして、スケジュール調整したり原稿や図版のチェックして直したり、初めての経験もいっぱいありました。そうして出来上がった本が都内の有名書店や地元の本屋に並んでいるのを見た時、Amazonにラインナップされてレビューが付いてるのを見た時の感動は忘れません。新刊で平積みしてもらい、一部書店では独自POPを付けてもらったり、特設エリアに置いてもらったり。直接書店にサンプル持ち込んで販促をお願いしたり。とても嬉しい扱いをしていただくこともありました。通常3ヶ月から6ヶ月で返本されるところ、1年以上も棚に複数冊置いてくださる書店さんもありました。意図せず見つけた時には本当に涙モノでした。棚に置ける本には限りがあって、どんどん新刊が出てくるのに、それでも1年以上そこに残すだけの価値を感じてくれているのだということで、書店の選書されている方にこころから感謝しました。

この本はそうした書店さんの中のリアルがとても伝わってくる作品です。
そんなこんなで、なんだか心に響くいろいろがぐるぐるしちゃって、気付いたら読み終わるのに5時間もかかってました...。でもすごく幸せな時間でした。本屋さんを見直すこと間違いなし。オススメです!


桜風堂ものがたり

桜風堂ものがたり