動機
PENTAXのオールドMFレンズのうち使ってみたかった簡易マクロ機能のある格安のレンズが一通り揃ったので、実写して違いを比較してみた。なんとなく傾向とかがわかればいいかなという感じなので、厳密さはそれほどでもないけど、PENTAXユーザでフィギュア撮影用に安いマクロ機能を求めている方の参考になれば幸い。
比較レンズ
PENTAX-A 35-105mm F3.5 (35mm)
PENTAX-M 24-50mm F4 (50mm)
PENTAX-A 35-70mm F4 (70mm)
PENTAX-M 40-80mm F2.8-F4 (80mm)
※()内はマクロ撮影時の焦点距離
ただし80mmは本体で設定できないのでExif上は85mmになっている
撮影機種
PENTAX K-3(風景)
PENTAX K-S2(鮮やか)
※()内はカスタムイメージ設定
PENTAXの標準は「鮮やか」だが、K-3では電球色で撮影する時たまに使う「風景」にした。
撮影条件
Mモード
1/125
F5.6
ISO400
0EV
WB Auto
JPEG最大最高画質
現像条件
iPhoto 9.6.1
無調整(今回は意図的にアンダーで撮影しています)
書出 最大長1920 JPEG高
照明条件
背景黒レザー、下から電球色LED照明でアオリ、右遠距離から白色LED照明でハイライト、左はアルミシートでレフ。
サムネイル比較
それぞれ左上35mm、右上50mm、左下70mm、右下80mmの配置。
横位置はレンズの最短撮影距離で表情を中心に撮影した。縦位置はできるだけ全身が入る最短位置で撮影した。
K-3
K-S2
サマリ
こうして同条件で比較してみると、最も妖艶な感じで表現力があるのがPENTAX-A 35-105mm F3.5、明るくスッキリ映るPENTAX-M 24-50mm F4、明るくパワフルなPENTAX-A 35-70mm F4、落ち着いたPENTAX-M 40-80mm F2.8-F4という印象か。
撮影しながらファインダーを覗いている時には、F3.5の明るさ故か35-105mmが一番ピントも合わせやすく使いやすく感じた。24-50mmはスッキリしていいが、こうして比較してみるとちょっとすっきりし過ぎている感じもする。35-70mmはファインダー上ではやや像が荒い印象があってピントが合わせにくい感じだったがこれは個体の問題かもしれない。最も寄れるレンズで最短25cmは伊達じゃない。元気でカラフルな印象のフィギュアには合いそうだ。40-80mmはピントあわせの操作が個人的には一番楽しくできたレンズで、ピント位置を追い込むのにじっくりした動きがとても魅力的。こちらはシックでしっとり落ち着いた雰囲気を出したい時にピッタリのレンズだ。それぞれ個性が感じられて非常に面白い。 35mmと80mmが最短撮影距離で得られる像の大きさが比較的近い印象なのが興味深い。
どのレンズも中古カメラ店でも1万円以下で、オークションなら数千円程度でも入手できるレンズなので、興味の在る人にはぜひ試してみて欲しい。もちろん、これらはフルサイズ対応なのでK-1でも使えるし、アダプターを経由すればミラーレスカメラでも利用可能なので、かなり便利に利用できると思われる。
実写
K-3
PENTAX-A 35-105mm F3.5 (35mm)
PENTAX-M 24-50mm F4 (50mm)
PENTAX-A 35-70mm F4 (70mm)
PENTAX-M 40-80mm F2.8-F4 (80mm)
K-S2
PENTAX-A 35-105mm F3.5 (35mm)
PENTAX-M 24-50mm F4 (50mm)
PENTAX-A 35-70mm F4 (70mm)
PENTAX-M 40-80mm F2.8-F4 (80mm)
おまけ
撮ったやつを少しこちらに掲載 waifigure.hatenablog.com
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